CASESE-ASPROの導入事例

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株式会社長坂養蜂場様が継続してきた戦略
「お客様との絆に手間暇をかける」
そのための業務効率化を実現

スペシャルインタビュー

今回お話を伺ったのは、株式会社長坂養蜂場の代表取締役社長 長坂善人様、店舗事業部 熊谷実様です。同社は、はちみつの生産から加工を行い、店舗やECサイトなどで販売をしています。商品を販売するにあたって、長坂養蜂場が展開する「通絆(つうはん)」事において、通販管理システムE-ASPROの導入によって、業務効率化を実現できたかなどお聞きしました。

■お客様企業概要

事業としては、はちみつの生産から加工を行い、店舗やECサイトで販売。
創業は1935年、三代目である現社長の長坂善人様の祖父である初代・長坂喜平様が、当時、体が弱かったがミツバチの恵みにより健康を取り戻したことへの“感謝”と、そのご恩に報いる“報恩”の想いから創業。その“感謝”“報恩”と同じく、大切にされてきた生き方が“三方よし”の心。それは自分だけでなく「相手」も「第三者」も善いという想いで、その想いは善人様の父である二代目・長坂光男様にも受け継がれ、採れたはちみつを問屋さんに販売する商売から、採れたはちみつを加工して販売していく「6次産業」へと業態を転換していき、今の長坂養蜂場の土台が作られる。

【理念の浸透と効率化の目的】

■長坂養蜂場様の想いと事業で大切にしていることを教えてください

長坂様:

理念は2010年に作り直しました。
それまでもお客様第一という内容で理念は掲げておりましたが、当時は共に働くスタッフに関する理念がありませんでした。
社員を大切にする姿勢の必要性を母(社長のお母様)から𠮟咤激励されるきっかけがあり、社員がバックヤードで笑顔あふれる雰囲気から、接客が変わると思ったので理念も刷新いたしまして
「ぬくもりある会社をつくりましょう~ 強く 優しく 逞しく~」
ができました。

お客様には良い商品を届けるだけでなく、ぬくもりも大事にしています。
日頃からただのコスト削減の効率化ではなく、理念に掲げている「ぬくもり」を届ける事が業務改善の目的と考えています。
今回のE-ASPRO導入についても今までよりも業務効率化を期待して、お願いしました。

ただ、理念を作ってみんなに共有するだけでは、やはり浸透しません。
掲げたからには社長としても自身で「言って、やっている」という姿があり、それを従業員の方も見ているので、当時20名だったぶんぶんファミリーが70名へと増えている現在も理念が浸透しています。

【EC事業】

■EC事業で重要視していることを教えてください

熊谷様:

新聞折込広告をこれまでやっていて、それが通販事業としての始まりみたいなもので、実際の印刷物ではなくweb上でも、店舗と同じぬくもりをECで表現しようと考えております。三ヶ日という地域から出ない企業としては、全国のお客様と繋がる媒体としてEC事業は重要な位置づけであり、だからこそモールへの出品などはしていません。
お客様・社員それぞれの絆を重要視しているので、通販事業のチームも「通絆室」と名付けています。
お客様にとって有益なサービスを企画・提供するために、業務効率化して社員の工数をよりクリエイティブな部分に注力できるようにするために、ECサイトで表現したサービスをバックオフィス機能で効率的に管理できるようにすることがEC事業で追及している形です。

【導入後の思わぬ副産物】

今回導入した通販管理システムE-ASPROのシステム構成図

■E-ASPRO導入の経緯と導入後の成果を教えてください

熊谷様:

元々利用していたシステムからサポート終了というお知らせがあり、日本ソフト販売株式会社の松浦様にご相談して納得のいく新たな通販システムを探していました。

■E-ASPROに決めた理由と良かった点

①標準パッケージ機能で運用の大枠をカバーできて、特殊な業務やアウトプットといったポイントを要望に沿って広い範囲でカスタマイズできる
②標準機能が定期的にバージョンアップされて、システムが進化する
③現場業務でも機能でできる運用や業務が的を得ていた
④今までやっていた業務が、システムを切り替えることによって、できなくなるといったことがなく、変更したとしても運用手順が変わったくらいのフィット感
⑤東計電算のサポート体制も良かった

他にもプロジェクトを進める上でも、デモ環境であらかじめ画面や動きを確認できて、検証環境も用意できていたので、テストもスムーズに行えたことから、お店を休みにする日数も最小に抑えられたといった点が大きいです。

全く問題がなかったわけではなく、店舗のスマレジとの連携において予想外のことが起きましたがそれもリカバリーできたので、それ以外は不安はなかったです。

以前のシステム切替のプロジェクト経験があったので、押さえるべきポイントがわかっていたのも大きいかもしれないです。

あとは、電話受付をする際に使用する「問合せ3画面」はすごく良いです。以前のシステムでもありましたが、画面サイズを自分たちで設定できたり、項目の配置を変更できたりするのはとても便利です。

EC以外にも店舗で利用するための店舗用サブ画面が小売業としてはすごく良かったです。
今後はもっと見やすく大きい文字などのアップデートがあることを期待してます。
電話受付をする際に使用する「問合せ3画面」でも出てくる顧客メモ情報のポップアップ画面は店舗接客でもEC含めた対応がその場で確認できて顧客対応がとてもよくなりました。
お客様としてはECでも購入するし、店舗へ足を運んでいただいた際も均一なサービスが提供されるので、ぬくもりを実感頂けていると思います。

プロジェクトの対応でも、こちらからの要望や仕様に対して担当SEの方がノーと言わずに「時間ください」と言って方法を検討頂き、「できるようになります」と対応してくれたのは大きかったです。
こういったひとつひとつの積み重ねによって、投資した機能が無駄にならない仕組みになったと思います。

他社さんと比べてもこの対応は本当に素晴らしいと感じました。

長坂様:

お客様がありきで働くスタッフには顧客対応に集中してもらうようにしたかったがこれまではシステムでできなかったので、できない前提の働き方になっていました。

できることが増えた、かつシステムに対してプロジェクトを通じて社員のマインドが変わりました。
業務効率化の意識が発揮されてその後の別システムの導入については当時の業務担当者がリーダーでやっています。

「お客様の為に 働きやすいように」三方よし

働くスタッフも含めて意識できている状態です。

■E-ASPROで今後試してみたいことはありますか

熊谷様:

チャットボットも検討したがぬくもりと効率化の狭間で慎重になっています。
電話でも自動応答を今はしていないので、今後の検討課題となります。

電話もwebも店舗もやっている事業体として、個別対応をwebでも表現していけるようなサービスと機能を検討していきたいと思ってます。

■今後の展望について教えてください

長坂様:

ヴィレッジです。
ミツバチの良さや環境に対する貢献を感じてもらえるような農業体験施設を、カフェなどもある複合施設として進めています。
今回の通販システムの切替えによる店舗でも使えるサブ画面が活きてくるし、全国からこの地域に来られる方も増やしていければと考えています。
体験施設とすることで、ご家族の夏休みの旅行先のひとつになったり、カフェが憩いの場として集う場所になったりすると思います。

事業をさせて頂いているこの地域にも恩返しできればと考えて進めてますので、是非、ご期待ください。